こんにちは。
注文住宅で間取りを検討している中で、部屋の広さは何帖ほしいですか?と聞かれることが度々あります。
ただ私の場合、「LDKは20帖で」と言われても実際どれくらいの広さなのか想像できず悩んでいました。地域差があるとか聞いたこともあるし、インスタで見たお家と同じくらいで考えたら良いのかわからない…ということで、今回は調べてみたことをシェアします!
今回は、注文住宅の間取りを考えている方に向けて、「一帖」の具体的な広さと、知っておくべき基礎知識についてご紹介します!

間取り図を見ても「○帖」の表記だけだと、家具が入るかイメージしにくいですよね。私も最初は「18帖のLDKって広いの?狭いの?」と悩みました…
一帖の広さとは?一帖と畳のサイズの関係を理解しよう
「一帖」とは、畳一枚分の面積を指す日本の伝統的な面積の単位です。
元々日本では住宅の広さを表す単位として「畳(たたみ)」が使われてきました。時代とともにフローリングの洋室が増えるにつれ、和室に限定される「畳」ではなく、より汎用性のある「帖」という表記が浸透してたようです。
不動産表示における一帖の定義と実務上の違い
不動産広告や契約書での「一帖」の定義:
一帖 = 1.62㎡以上
ときめられているようです。この基準は全国共通で、消費者保護のために統一されています。
実際の住宅設計・施工における「一帖」:
- 工務店やハウスメーカーが採用する畳のサイズ(関東間・中京間・京間)によって実際の広さが変わる
- つまり「6帖の洋室」でも、採用する畳サイズの基準によって実際の広さが異なる場合がある



同じ「6帖」と言っても、会社によって広さが違うことがあるんですね!だから平米数(㎡)も確認することが大切なんですね。
畳のサイズと地域差について
畳のサイズには地域差がありますが、お住まいの地域によって必ずその地域の畳サイズが採用されるわけではないようです。
主な畳サイズの種類


京間(関西間)
- 縦:191cm(約1.91m)
- 横:95.5cm(約0.96m)
- 面積:約1.82㎡
中京間(名古屋間)
- 縦:182cm(約1.82m)
- 横:91cm(約0.91m)
- 面積:約1.65㎡
江戸間(関東間)
- 縦:176cm(約1.76m)
- 横:88cm(約0.88m)
- 面積:約1.55㎡



私は関西に住んでいますが、依頼した工務店では中京間を採用していました!地域ではなく工務店やハウスメーカーの方針によるんですね。
最近の新築注文住宅の傾向
最近の新築注文住宅では、中京間を採用するケースが多くなっているみたいです。中京間は関東間より少し大きく、京間より少し小さい「ちょうど良いサイズ」として人気があります。



中京間が増えている理由は、全国展開するハウスメーカーが規格を統一しやすいサイズだからかもしれませんね。
壁芯と実際の広さの違い
間取り図に表示される広さは「壁芯(へきしん)」で計算されていることが多いです。
これは、壁の中心線から中心線までの距離で計算するため、実際に使える広さはそれより狭くなります。
例えば:
- 2帖(中京間)の部屋を想定:182cm×182cm
- 壁の厚さが13cmの場合
実際の部屋の内寸:169cm×169cm



依頼している工務店では壁の厚さは13cmでした。
間取りを決める際には、この「壁芯」と「内寸」の違いも意識すると良いですよ!
家具を置くときの注意点
家具を配置する際には、壁の内寸に加えて「巾木(はばき)」の厚みも考慮する必要があります。巾木とは、壁と床の境目に取り付けられた木材で、通常6〜12mm程度の厚みがあります。
家具をピッタリと壁につけたい場合は、巾木の部分をカットした家具を選ぶか、壁から少し離して配置する必要があります!
家具を置く際の計算例:
- 内寸169cmの部屋
- 巾木の厚み:1cm×2面 = 2cm
実際に家具が置ける幅:167cm程度
家具を置くときの目安


実際にどれくらいの家具が置けるのか見ていきましょう。
ソファ(3人掛け)
- サイズ:幅約200cm×奥行約90cm
- 必要スペース:約3帖分(移動スペース含む)
ダイニングテーブル(4人用)
- サイズ:幅約120cm×奥行約75cm
- 必要スペース:約4帖分(椅子の引き出しスペース含む)
シングルベッド2台
- サイズ:幅約100cm×長さ約200cm×2台
- 必要スペース:約4帖分(移動スペース含む)



間取りを決める際には、実際の置く予定の家具サイズを書き込んでみるのがおすすめ!
まとめ:注文住宅の間取りを決める前に知っておきたいこと
- 「一帖」の広さには2つの側面がある
- 不動産広告・契約書では:公正競争規約で「1.62㎡以上」と全国一律で定められています
- 実際の設計・施工では:各社が採用する畳サイズ(関東間・中京間・京間)によって広さが変わります
- 「○帖の洋室」も、その会社が基準としている畳サイズによって実際の広さが異なります
- 同じ「6帖」でも、採用する畳サイズによって約1.6㎡も差が出ることも
- 最近は中京間(約1.65㎡/帖)を採用する新築住宅が多い傾向にあるようですが、必ず確認しましょう
- 間取り図は「壁芯」で表示されることが多く、実際に使える広さはそれより狭くなります
- 注文住宅の間取りを決める際は:
- 帖数だけでなく平米数(㎡)で判断する
- 採用している畳サイズの基準を工務店やハウスメーカーに確認する
- 家具のサイズを測って必要な広さを確認する
- 壁の厚みや巾木も考慮する
間取りを考える時期はワクワクする反面、知らないことも多くて不安になりますよね。
でも大丈夫!一つずつ知識を増やしていけば、理想の我が家を建てることができますよ。この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです!